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ドイツ人は体調が良いと感じている

   

    ロベルト・コッホ研究所の「ドイツにおける成人の健康に関する調査」では、ドイツ人は自分が健康だと感じているが、過体重、アルコール、心血管疾患、糖尿病の問題も抱えていることが明らかになった。

    同研究所は2008年末~2011年末の期間に18歳~79歳の7200人以上にアンケート調査すると共に診察をした。さらなる900人にはアンケート調査だけをした。前回の調査は1998年。

    調査結果によると、低所得者よりも高所得者の方が健康である。1990年代よりも糖尿病患者が増えている。日常生活が制限されている高齢者は少ない。成人の4人に1人は週に最低2時間は運動をしている。

    男性のほぼ77%、女性の73%弱は「体調が良い」または「大変良い」と感じている。70歳以上の年齢層でも大半が自分の健康をポジティブに評価していた。高齢者の大半が体調良好と感じている。

    握力がかなり低下している人は65歳以上の女性では10人に1人弱だった。男性では20人に1人。一人で日常生活をしていく際に握力は重要なポイントになる。

    同研究所によると、生活習慣病では1位が心血管疾患だった。女性の13%、男性の19%が心血管疾患者である。

    40歳~70歳の女性の2,5%、男性の7%はすでに心筋梗塞を、女性の2.5%、男性の3,3%は脳梗塞を経験していた。

    また、18歳~79歳の人の7,2%が糖尿病にかかっている。前回の調査に比べて糖尿病の成人は38%も増加していた。この増加の3分の1は人口統計上の発展に起因している。高齢者は糖尿病のリスクが高くなるが、その高齢者が増加しているからである。

    女性の60%強、男性の57%弱が高コレステロール血症だった。

    生活習慣病の多くは、豊かな国の国民が過体重であることに関係している。女性の53%、男性の67%が過体重、女性の24%弱、男性の23%強が肥満だった。

    一方、同研究所は身体だけでなく、心の病気も調査した。ドイツ人の8%にはうつ病の症状が見られた。男性よりも女性の方が多い。

    10人に1人は大きなストレスを抱えていると感じていた。

    1990年代よりも運動をする人が増えているが、アルコールの問題はまだ改善していない。男性の3分の1、女性の5分の1がリスクの高い飲酒をしている。18歳~29歳の年齢層では、男性の約半分、女性の3分の1。女性では毎日12グラム以上のアルコール(ビール0,3リットル)、男性では毎日24グラム以上のアルコールを飲む場合に危険な飲酒とみなされる。

    それに対して、喫煙者は減少している。18歳~79歳の年齢層で毎日喫煙する人は女性の約20%、男性の27%。時々喫煙する人は女性の6%、男性の7%。

    薬物依存は女性の2%、男性の0,6%だった。

    また、医者に行く回数が多少減少している。女性は年に10,7回、男性は7,9回だった。1990年代末は女性が12,7回、男性が9,1回。

    女性の3分の2以上、男性の40%ががん検診に行っている。

2013年7月19日)

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