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最も健康な都市はミュンヘン

   

    疾病保険金庫DAKが毎年発表する健康レポートによると、2012年の被雇用者病欠状況(病欠率)ではミュンヘンが2,7%で、2位だった。1位はミュンヘン近郊のシュタルンベルク郡で2,3%。バイエルン州平均は3,4%、全国平均は3,8%。

    この統計は被雇用者の病欠状況で、子供、年金生活者、雇用されていない人は含まれていない。

    ミュンヘン市及びミュンヘン地方郡では約106000人がDAKの被保険者であるが、2012年の病欠率は2,7%だった。被保険者1000人のうち、毎日27人が病欠していることになる。

    最も多い病気は筋骨格系の病気、椎間板ヘルニアを含む腰痛、呼吸器系の病気であるが、近年は精神疾患が急増している。

    2000年以来、病欠数が全体で3%減少したのに対して、精神疾患による病欠者はバイエルン州で62%、全国で85%も増加している。精神疾患者増加の原因としては職場におけるストレスが挙げられている。

    DAKのアンケート調査結果(373人対象)によると、「終業後の自由時間に上司が連絡してくることはない、あるいはほとんどない」と回答した人は全体の44,5%だった。週1回以下が26,9%。15,5%の人は、「使用者は個人の電話番号を知らない」と回答した。26,1%は「仕事のメールは送信されない」という。

    被雇用者が就業時間外でも連絡が取れるように義務づけられていることが精神疾患急増の原因と考えられているが、このアンケート調査結果からはその相関関係は見られない。

    但し、常に連絡が取れるようになっている回答者の24%にはうつ病の症状があった。

2013年7月19日)

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