ドイツのニュース

未成年者の養子縁組が再び減少

   

    連邦統計局の発表によると、2012年に養子縁組した子供は前年比4,3%減の3886人だった。過去20年間で養子縁組件数は半分以下に減少している。2009年、2010年、2011年だけ僅かの増加が見られた。

    北ドイツ養子縁組センターの専門家によると、養子縁組減少の要因としては特に、母親と家族への相談サービスや支援が改善されてきたこと、未婚の妊娠が社会的に受け入れられてきたことなどが挙げられるという。

    養子縁組した子供の半分以上は、継父母(継父・継母の再婚により生じる血縁関係のない両親)による養子縁組である。40%は全く血縁関係のない家族と、3%は親族と養子縁組をした。

    養子縁組した子供の3分の1は3歳未満であった。

    養子縁組をしたい人は5671人に減少した。ドイツ統一以来の最低水準である。

    専門家は減少の主因として生殖医療の進歩を指摘する。また、初めから養子縁組のチャンスは少ないと思い込んで養子縁組の希望を申し出ない人もいるという。 

2013年9月12日)

戻る