ドイツのニュース

ベジタリアンが増えている

   

    ゲッティンゲン大学とホーエンハイム大学の調査では、肉を食べない人が増えていることが明らかになった。両大学は18歳以上の約1200人にオンライン上でアンケート調査をし、年齢、性別、収入、住んでいる地域などの基準に基づいて分析した。

    調査結果によると、過去7年間でベジタリアンの割合が3,7%に倍増した。

    ドイツ人の12%弱は、意識してあまり肉を食べないフレキシタリアン(セミ・ベジタリアン)である。さらなる10%の人は肉の消費量を少なくしたいと考えている。ベジタリアンとフレキシタリアンには、女性が多い。

    乳製品を含む動物性の食品を一切摂らない完全菜食者であるヴィーガンはドイツ人の0,5%以下であった。

    それに対して、ドイツ人の約4分の3は食べる肉の量を心配していない。

    食べる肉の量を減らす動機としては、自分の健康を守ることに最も重点が置かれている。それに対して、環境保護と動物保護はあまり重要ではない。ドイツ人の60%は自分の健康のために食べる肉の量を減らす用意がある。

    学歴が高くなるほど、収入が高くなるほど、肉消費量が減少している。専門家によると、社会における肉のイメージが変わってきたという。戦後は肉は贅沢品であったが、今日ではグリルするソーセージ類はどちらかというと社会的下流階級で消費されている。

    食肉業界は今後、「量より質」をモットーにして、より上質の肉の生産を考えなければならないと専門家は指摘している。

2013年9月12日)

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