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ドイツ人は家で余暇を過ごす

   

    世論調査結果によると、大半のドイツ人は家で余暇を過ごす。家庭外での活動はまれで、余暇のハイライトは週末である。

    最も好まれている余暇の過ごし方はテレビ(96%)で、次に、家で電話(88%)、ラジオ(88%)、新聞・雑誌(75%)、考え事をする(71%)、家族と過ごす(71%)、途中で電話(68%)、重要なことについて話す(67%)、パートナーと一緒に過ごす(67%)、寝る(64%)が続く。

    しかし、余暇の時間は短くなっている。2010年はまだ4時間3分だったが、今では3時間49分。特に若者の余暇の時間が減少している(45分以上減少)。その背景には、ギムナジウムの8年制化、全日制の学校の増加がある。

    社会の変遷は余暇時間の長さだけでなく、その過ごし方にも見られる。2007年~2013年の期間の変化をみると、Eメールが20%増、休養が14%増、コンピューターが14%増、のんびり過ごすが13%増、インターネットが12%増、電話(途中で)が11%増、寝るが9%増、ビデオゲームが6%増だった。

    それに対して、手仕事は3%減、サイクリングは4%減、新聞・雑誌は4%減、はがき・手紙を書くは4%減、動物の世話は4%減、近所の人とおしゃべりは4%減、ショッピングは5%減、ドライブは6%減、散歩は6%減、コーヒーとケーキでお茶するは7%減だった。

    1957年に最も好まれた余暇の過ごし方は新聞・雑誌、庭仕事、買物。1963年はコンサートや他の催し物へ行く、休養する、寝る、誰かを訪問する。1975年は新聞・雑誌、ラジオ、テレビだった。

    男女別でみると、女性が好む余暇の過ごし方は読書(45%、男性25%)、休養(67%、男性56%)、電話(92%、男性84%)、ショッピング(15%、男性8%)。男性が好む余暇の過ごし方は日曜大工(26%、女性9%)、スポーツ催し物(16%、女性5%)、居酒屋(17%、女性5%)。男性の3分の2は定期的にコンピューターで過ごすのに対して、女性では50%だった。

    世代の差も大きい。携帯電話は30歳以下の若者が年金生活者の3倍、スポーツも3倍。コンピューターは4倍、インターネットは5倍だった。

    それに対して、年金生活者では散歩、近所の人とおしゃべりが若者の2倍、庭仕事が5倍。読書・新聞、のんびり過ごすでも年金生活者の方が多い。

    旧西独と旧東独を比較すると、スポーツは旧西独が37%、旧東独が25%、友達と会うは旧西独25%、旧東独15%、教会へ行くは旧西独10%、旧東独4%。それに対して、庭仕事は旧東独40%、旧西独34%、日曜大工は旧東独22%、旧西独16%。昼寝やコーヒーとケーキでお茶するも旧東独の方が多かった。

2013年9月12日)

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