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家庭保育手当、81日から導入/まだ関心薄

   

    今年8月1日に家庭保育手当法(Betreuungsgeldgesetz)が発効したが、親たちはあまり関心がないようだ。

    同法によると、1歳児と2歳児を公共の保育所や保育ママに通わせずに家庭で養育する親には2013年8月1日から家庭保育手当(Betreuungsgeld)が支給される。

    家庭保育手当は2013年8月1日から月額100ユーロで、2014年8月1日から150ユーロに引き上げられる。家庭保育手当は社会給付(生活保護(ハルツIV)、社会扶助など)に算入されるため、社会給付への追加支給はない。

    これまでのところ、ニーダーザクセン州の州都ハノーバーでは家庭保育手当申請件数が2件だけ。同州のブラウンシュヴァイク市では9件、チューリンゲン州では申請なし、メクレンブルク・フォルポメルン州では44件、広範な宣伝をしたバイエルン州では約500件だった。

    野党は家庭保育手当の需要が少ないことを指摘すると共に、たとえ申請件数が2倍、3倍になったとしても家庭保育手当は誤った家族政策だとして政府を批判している。

    しかし、バイエルン州とハンブルク都市州は、今後、申請件数が増加すると見ている。ハンブルクでは年平均で8500件と予想している。

    一方、家庭保育手当の導入と並行して、今年8月1日からは1歳児と2歳児に保育所ないし保育ママに通う法的権利が与えられた。

    そこで、連邦雇用庁は今後3年間に保育士の需要が増大すると予想している。2016年までにさらに約2万人の保育士が必要になるという。これまでに6000人の失業者に保育士への転職のための職業教育を提供したという。

2013年9月12日)

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