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職業訓練よりも大学進学

   

    連邦雇用庁と商工会議所、手工業会議所の調査結果によると、2013年の職業訓練生求人状況は好調だった2012年には及ばなかった。但し、これは全国平均であり、職業訓練生求人市場状況は地域ごとに大きく異なる。

    商工会議所の会員企業は職業訓練生の職場の約60%を提供しているが、2013年7月末までに新規の職業訓練生契約を結んだ若者は24723人だった。1年前より6389人少ない(2,6%減)。旧西独では2,2%減、旧東独では5%減。

    手工業会議所では、今年7月末までに新規の職業訓練生契約を結んだ若者は84500人で、1年前より4,6%減少した。旧西独は4,4%減、旧東独は5,9%減。

    新規職業訓練生契約件数の減少は応募者の減少と求人企業の減少に起因している。今年7月末までに登録された新規職業訓練生求人は約46万人で、1年前より1,4%少なかった。登録された応募者は0,4%減の517500人だった。計算上、職業訓練生の職場を得られなかった若者は前年比10%増の157000人。

    但し、地域ごとに大きな差が見られる。特にノルドライン・ヴェストファーレン州とヘッセン州ではギムナジウムの9年制から8年制への移行ゆえに応募者が増加した。

    旧東独では学校卒業生数がこの10年間で半減している。ドレスデンでは職業訓練生の求人100人に対して応募者が70人以下。ケムニッツ、ロストック、マンハイムでは求人100人に対して応募者75人以下。ハーナウとベルリン南部では求人100人に対して応募者はほぼ200人。ミュンヘンでは求人100人に対して応募者53人。

    商工会議所は、高校卒業生における職業訓練への関心が依然として低下していることを指摘する。大学進学の傾向は今年も継続しているという。

2013年9月12日)

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