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ドイツに住む外国人が増加

   

    連邦統計局の発表によると、2012年はドイツで登録されている外国人が282812人増加して(4,1%増)7213708万人だった。この増加幅は1993年以来の最高水準で、2011年(2,1%増)を大幅に上回った。

    EU加盟国からの外国人が2825440人、その他の欧州諸国が2901462人、アフリカが287954人、アメリカが232148人、アジアが896931人、オーストラリア/オセアニアが1万3825人、無国籍/不明が5万5948人だった。

    2012年に新規登録した外国人の80%(226250人)はEU加盟国出身者である。2004年と2007年にEUに加盟した新規加盟国からの外国人が特に増加して15,5%増だった。ポーランド(14)、ハンガリー(30%増)、ルーマニア(29%増)、ブルガリア(27%増)、ギリシャ(5%増)、スペイン(9%増)、イタリア(2%増)からの移住者が多かった。

    それに対して、EU以外の国からの外国人の増加幅は前年比1,3%増(5万6500人)だった。特に中国(8%増)、インド(13%増)、ロシア、シリア(23%増)の出身者が増加している。

    外国人移住者が最も多かった州はバイエルン州で、次にノルドライン・ヴェストファーレン州、バーデン・ヴュルテンベルク州が続く。旧東独は移住する外国人が少ない。

    旧西独とベルリンではトルコ人が最も多いのに対して、旧東独ではポーランド人、ロシア人、ベトナム人、ウクライナ人がトルコ人より多い。

    出身国別でみると、1位がトルコで1575717人、次がポーランド(532375人)、イタリア(529417人)、セルビア/モンテネグロ/コソボ(415881人)、ギリシャ(298254人)、クロアチア(224971人)、ルーマニア(205026人)、ロシア(202090人)、オーストリア(176314人)、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(155308人)。

    トルコ人はドイツ国籍取得(約33000人)を主因として、前年よりも減少した。

    連邦統計局によると、2012年は移入民(約110万人)が移出民より394900人多かったが、115000人がドイツ国籍を取得した。外国人の出生数がその死亡数を2800人上回った。

    但し、2011年の国勢調査では、ドイツに住む外国人が従来の統計よりも少ない約670万人であったことから、2012年の外国人総数も約721万人から下方修正される見通しである。

    一方、連邦政府の統計によると、2012年はEU以外の第3国からドイツに移住した専門職者は全部で3万6777人だった。前年より728人多い。

    ブルーカード法が発効した2012年8月から12月までにブルーカードを取得した外国人は2190人だった。多かったのはインド人、クロアチア人、米国人、中国人、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ人、セルビア人。

2014年1月23日)

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