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全州、大学授業料を廃止

   

    ニーダーザクセン州議会は最後の州として大学授業料(1学期(半年)500ユーロ)の廃止を決定した。但し、規定在学期間を6学期以上越えた場合には、長期学生として授業料を払わなければならない。

    また、学生は将来も大学の業務管理費、学生代表機関の費用などの諸経費として毎学期約300ユーロ払わなければならない。

    同州は2006年冬学期から授業料を導入していたが、2014/2015年度冬学期からは年間約1億2000万ユーロの授業料を税金で賄うことになる。

    ドイツでは大学授業料が完全に廃止された。キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)の州が授業料を導入したが、社会民主党(SPD)と緑の党に政権交代した州が授業料を次々と廃止してきた。最後から2番目の州はバイエルン州で、2013年4月に廃止している。

    ニーダーザクセン州では高校卒業資格取得者の31%だけが大学に進学していた。全国平均は43%。しかも、大学授業料を廃止した州の大学に進学する学生が多かった。

    自由民主党(FDP)は、授業料廃止は大卒中産階級の負担を軽減するだけだと批判している。理学療法士は自分の職業教育費を払うと同時に、税金で医師の授業料も払うことになると指摘している。 

2014年1月23日)

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