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出国したイスラム原理主義者の60%はドイツ生まれ

   

    全国内務大臣会議は、2012年半ば以降に中近東のジハード主義グループに加わるためにドイツを出国したイスラム原理主義者378人について調査した。

    その調査結果によると、ドイツを出国したジハード主義者の89%が男性だった。年齢は15歳~64歳で、21歳~25歳が全体の3分の1を占めた。

    60%はドイツ生まれで、8%がシリア生まれ、6%がトルコ生まれだった。

    調査した378人のうち240人はイスラム教徒として生まれ、54人は(大半がドイツ人)イスラム教に改宗した。

    233人はドイツのパスポートを所持していた。約100人は2つ以上の国籍(トルコ、シリア、モロッコなど)を取得していた。

    教育水準を見ると、学校卒業資格を取得していた人は約4分の1に過ぎなかった。職業教育を修了していた人は6%。20%は出国時に失業していた。12%だけが就業していたが、大半は低資格の職場だった。

    彼らの多くはジハード主義者になる以前にすでに暴力事件を起こしている。117人はイスラム過激派になる前に犯罪を犯していた。主に、暴力犯罪、窃盗、麻薬犯罪。

    多くがサラフィー主義者のモスクやイスラムセミナーでイスラム過激化している。

    シリアとイラクの情勢悪化に伴い、子供のイスラム過激化を心配して連邦移民・難民局に相談に来る親が増えている。2年前からホットラインも設けられている。この3か月間だけでも100件以上の電話相談があったという。

201410月14日)

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