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3月の失業者数、大幅減少

   

    連邦雇用庁は4月1日(火)、3月の失業者数を発表した。それによると、2014年3月の失業者数は2月より8万3000人減少して3055000人だった。1年前より4万3000人少ない。失業率は前年より0,2ポイント低下して7,1%。季節調整済み失業者数は1万2000人減少した。

    旧西独の失業者数は216万人(失業率6,2%)、旧東独は895000人(10,6%)。55歳以上の失業者数は前年同月より1万人増加して605000人、25歳以下の失業者数は1万6000人減の275000人、長期失業者数(1年以上失業)は1万8000人増の1076000人。届出求人(雇用庁に届け出た求人)は447000人。2月の就業者数は41685000人だった。

    連邦雇用庁によると、春になると失業者数が減少するが、今年は暖冬であったために春の回復要因が例年よりも少ない。今年は春の回復要因だけでなく、好調な景気も雇用市場に影響しているという。

    ほぼすべての業種、連邦州で新しい職場が創出されている。但し、長期失業者の再就職は難しい。長期失業者は、職場復帰する、資格を持つ女性、長く仕事を続ける中高年者、資格を持つ移入民と競争しなければならない。

    ドイツ経済が好調であることから仕事を求めて移入する外国人が多い。今年1月と2月の2ヶ月間にルーマニアとブルガリアからそれぞれ約1万人がドイツに移住した。今年1年間で約14万人に達すると予測している。ルーマニア人とブルガリア人の雇用は1年前よりも33%増えた。他の東欧諸国からの移住者では20%増、南欧諸国からの移住者では8,5%増だった。

    大手派遣会社によると、昨年中頃から非正規雇用の需要が増えており、好況の兆候が見られるという。

    連邦雇用庁は、ドイツ雇用市場が今後も順調に展開すると予想している。

2014年4月10日)

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