ドイツのニュース 臓器提供者が引き続き減少
ドイツ臓器移植財団(DSO)が1月20日に発表した年間統計によると、ドイツの臓器提供者数は2014年に過去最低に減少した。前年に比べて減少幅は少なくなったが、まだ減少傾向に歯止めがかかっていない。 2014年は死亡後の臓器提供者数が864人だった。2013年は876人、2012年は1024人。 ドイツで提供された臓器総数も減少した。46 減の2989個。ドイツでは2014年1月から12月までの1年間に「欧州移植連合」財団を通して3169個の臓器が移植された。2013年は3248個。 ドイツ臓器移植財団は「低水準で安定している」と評価している。待ち時間が長くなり、移植のチャンスも低下するので、臓器提供を待つ患者とその家族にとっては依然として厳しい状態が続いている。「欧州移植連合」財団によると、現在ドイツでは1万585人の患者が臓器提供を待っているという。 2年前に臓器移植外科医のスキャンダルが明らかになってから臓器提供者が減少している。疾病保険金庫の情報キャンペーンもあまり効果を示していない。
グローエ連邦保健大臣は臓器提供を市民に呼びかけている。連邦政府は幾つかの病院で明らかになったスキャンダルの後、移植医療のコントロールを厳しくして透明化を図っている。失われた信頼はなかなか戻らないことが今回の統計でも明らかである。すべての臓器移植関係者が透明化と最高の品質を提供しなければならないという。 (2015年1月27日) |