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2013年は出生数が増加   

    連邦統計局の発表によると、2013年の出生数は682069人で、2012年より8525人増加した。出生数が戦後最低だった2011年より19384人多い。合計特殊出生率は1,40から1.41に上昇した。

    第一子を産む女性の平均年齢は29,3歳だった。全体的に晩婚化/晩産化が見られる。

    2013年に生まれた新生児の49%が第一子、34%が第二子、11%が第三子、5%が第四子以上だった。第二子が生まれるケースでは、約半分が第一子が生まれてから 34ヶ月以内に生まれている。

    死亡数は893825人で、2012年より約24000人、2011年より41000人増えた。死亡数が出生数より211756人多かったため、自然減となった。この自然減少幅は戦後最高である。

    非嫡出子は237562人で、統計が始まった1946年以来の最高となった。

    連邦統計局の専門家によると、出生数増加の主因は二人目の子供を産む女性が増えていることにあるという。

    2013年の合計特殊出生率1.41はまだ1990年をわずかに下回っている。東西統一後、旧東独の出生数が急激に減少し、1990年代半ばには出生率が1,25にまで低下した。5年前から旧東独の出生率が旧西独を再び上回るようになった。

    2007年の両親手当の導入、保育施設の拡充などの家族政策が出生率上昇に影響しているかどうかはまだ明らかではない。2007年と2008年は出生数がわずかに上昇したが、2009年〜2011年は大きく減少している。

    専門家によると、法律よりも重要なのは、社会が働く母親をどのように考えているか、働く母親が社会からの支援を期待できるかどうかだという。家族政策の影響が完全に現れて来るのには10年〜20年かかると見ている。

    また、景気、経済見通し、人口統計的変遷も出生数に影響すると指摘している。現在、約1400万人の女性が出産可能な年齢である。2030年には約1200万人に減少すると推定されている。

2015127日)

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