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育児休業する父親が増えている

   

    連邦統計局の発表によると、2012年に生まれた子供のために全部で64万人の母親と194000人の父親が育児休業して両親手当を受給した。

    2012年の新生児数は約674000人で、そのうちの198000人の新生児の父親が両親手当を受給した。父親の受給率は29,37%で、2011年より2ポイント上昇した。母親の受給率は96%。

    2012年の両親手当受給期間は平均で母親が11,7ヶ月、父親が3,2ヶ月だった。2ヶ月の最低受給期間だけ受給した母親は1%、父親は78%。12ヶ月以上受給した母親は90%、父親は6%。

    州別で見ると、育児休業する父親が多い州はザクセン州(38,2%)、バイエルン州(38,1%)、テューリンゲン州(34,5%)、ベルリン都市州(34,1%)、バーデン・ヴュルテンベルク州(32,8%)だった。最も少ない州はザールランド州で18,1%。次に少ないのはノルドライン・ヴェストファーレン州(21,4%)、ブレーメン都市州(22,0%)。

    地域ごとに父親の育児休業率が大きく異なるが、その要因は明らかでないという。テューリンゲン州のイェーナ市は50,3%、バイエルン州のマイン・スペッサート郡は48,4%であるのに対して、ノルドライン・ヴェストファーレン州のゲルゼンキルヘン市は10,5%だった。

    経済的に豊かな南ドイツのバイエルン州やバーデン・ヴュルテンブルク州で父親の育児休業率が比較的高いことから、所得が関係しているのではないかと指摘する専門家もいる。両親手当は原則的に実質賃金(月額)の67%で、最高額が1800ユーロである。

    また、バイエルン州やテューリンゲン州が支給している州養育手当も父親の育児休業率に関係しているのではないかと見られている。この州養育手当は両親手当に追加して申請することができるが、両親手当受給終了直後にしか支給されない。

2015127日)

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