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保育施設の整備はまだ不十分

    幼児保育促進法の評価に関する報告書によると、2014年に保育施設の整備が進んだが、特に旧西独における整備がまだ十分でないことが明らかになった。

    2014年は3歳未満児の親の35%に保育施設を提供することを目指していたが、実際には41,5%の親が保育施設を探してい

    特に旧西独で保育施設の需要供給の格差が大きい。旧西独では、需要が供給を10,2ポイント上回った。旧東独では格差が5,4ポイントだった。

    シュヴェーズィヒ連邦家庭大臣は、幼児保育施設の拡充が進展していることを強調した。

    同報告書によると、201431日現在、66750人の3歳未満児が保育施設ないし保育ママの保育を受けていた。2008年より約30万人多い。保育施設ないし保育ママによる保育の割合は2008年の17,6%から2014年は32,3%に上昇した。

    しかし、3歳未満児の親の41,5%が保育施設ないし保育ママによる保育を希望していることから、さらに拡充を図らなければならないという。連邦政府は引き続き、特別投資プログラムで保育施設の整備を促進する意向である。

    同大臣は、保育施設の急速な拡張にもかかわらず、保育の質が低下していないことを指摘した。保育所における職員数、1クラスの幼児数は変わっていないという。

    アンケート調査結果によると、大半の親が保育所における保育に満足している。親の要望としては、不測の事態における柔軟な受け入れ態勢、休暇による閉所期間の短縮、保育料の値下げが挙げられた。

    それに対して、保育所の職員は保育士という職業の評価と報酬に満足していないことを訴えている。

2015421日)

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