ドイツのニュース

多くのドイツ人が外国へ移住している

    ドイツは米国に次ぐ移住人気国であるが、多くのドイツ人も外国へ移住している。再びドイツに帰ってくる人も多いが、2004年以降、約30万人が外国に移住して戻ってこなかった。

    連邦政府の移民報告書によると、2013年は14282人のドイツ人が外国へ移住した。そして、118425人が外国からドイツに帰ってきた。実質 21857人の(国内)ドイツ人が減少したことになる。

    ドイツ人の主要移住先を見ると、1位はスイスで、2004年〜2013年に全部で209000人のドイツ人がスイスへ移住した。2位は米国で136000人、3位はオーストリアで109000人、次がポーランドと英国でそれぞれ約9万人。2013年は全部で約400万人のドイツで生まれた人が外国で生活していた。

    移民統合専門委員会が連邦人口研究所とデュイスブルク・エッセン大学と共同で、1700人(外国へ移住した人800人、再びドイツに帰ってきた人900人)を対象に実施したアンケート調査結果によると、外国へ移住する主な理由として、59,7%が「新しい体験」、52,6%が「外国の文化」、46,7%が「魅力的な仕事」、40,6%が「高い所得」を挙げた。 「ドイツの生活に対する不満」は41,4%だった。

    ドイツに帰る主な理由としては、44,6%が「家族」、32,1%が「生活水準の改善」、30,6%が「魅力的な仕事」、25,9%が「より良い労働条件」を挙げた。「外国の生活に対する不満」は41%弱だった。

    専門家によると、高い資格を有する人が継続的に外国へ移住する傾向は見られないという。外国へ移住するドイツ人の70%が専門職者と管理職者であるが、ドイツに帰ってくる人の64%も専門職者と管理職者である。

    外国に住むドイツ人の41%はまたドイツに帰りたいと考えている。約3分の1の人は外国に留まる意向である。約4分の1はまだ決めていない。

    移民報告書によると、2013年は全部で約123万人がドイツに移住した。その内の約4分の3EU市民で、約11万人が難民だった。約80万人がドイツを出国したが、その内の約14万人がドイツ人だった。

    トルコからドイツに来たトルコ人は約26000人で、約34000人のトルコ人がトルコに帰った

2015421日)

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