ドイツのニュース

人口、出生数、婚姻数が増加

    連邦統計局の発表によると、2014年の出生数は約715000人で、2013年より約33000人多かった(4,8%増)。最後に出生数が70万人を超えたのは10年前だった。

    死亡数は約868000人で、2013年より約26000人減少した(2,8%減)。死亡数から出生数を差し引いた自然減少幅は153407人で、過去最高だった2013年(211756人)より58349人少なかった。東西統一した1990年は自然減少幅が15770人だった。1972年以降、自然減少が続いている。

    婚姻数は約386000件で、2013年より約12000件増加した(3,3%増)。

    連邦統計局の専門家は、「この3年間、出生数が増加しているが、方向転換したと見るのは時期尚早」と見ている。

    出生数は、出生率が最も高い年齢層である26歳〜35歳の女性に依存している。この年齢層の人口が2008年以来安定しているので、あと数年は出生数の増加が続くと予想されるが、2020年からこの年齢層の女性が減少する見通しなので、出生数も減少する可能性が高いという。

    長期的に見ると、合計特殊出生率の上昇と移民の増加が安定した出生数の前提である。ドイツに住む外国人女性の合計特殊出生率は平均で1,8であるが、ドイツ人女性は1,3。長期的に安定した出生数を確保するためには、最低1,6が不可欠であるという。

    一方、2014年末現在の人口は約8120万人で、1年前より約43万人増加した。1992年以来の大幅増加である。この増加は主として移民の増加に起因している。2014年は移入民の方が移出民よりも約55万人多かった。

    人口の増加率を州別で見ると、ベルリンが1,4%で最も高かった。絶対数では、増加数が最も多かったのはバイエルン(約87300人)とバーデン・ヴュルテンベルク(約85400人)。

    ドイツ人の平均年齢は44,3歳で、2013年より0,1歳上昇した。平均年齢が最も高かったのはザクセン・アンハルト、チューリンゲン、ザクセン、ブランデンブルクで47,3歳〜46,7歳。最も低かったのはハンブルク、ベルリン、バーデン・ヴュルテンベルク、バイエルンで、42,4歳〜43,6歳だった。

    また、ドイツに住む外国人は約750万人で、前年より7%増加した。女性が男性より約150万人多かった。

    連邦統計局の長期予測によると、2060年までに人口は7310万人に縮小する。80歳以上の人の割合は2倍以上に増加する。2030年から人口の4分の1、後には約3分の1が年金生活者になると予想される。現在は約5分の1である。

2015928日)

戻る