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子供のいる人の労働時間は子供のいない人より週10時間多い

    連邦家庭省と連邦教育省の委託で連邦統計局が行った調査によると、子供のいない人の労働時間(仕事と家事)は平均で一週間あたり約48時間であるが、子供のいる人は週58時間以上であることが明らかになった。子供のいる人は自由時間と余暇が週約10時間(1日あたり約1,5時間)少ないことになる。6歳以下の子供のいる親の労働時間は週61時間に達する。

    世話をする子供のいない世帯では、就業時間が女性が平均で週24,3時間、男性が30時間である。子供のいる世帯では、女性の就業時間が約17時間、男性が37時間以上だった。

    子供のいる女性は子供のいない女性よりも週約7時間ほど(支払われる)就業時間が少なく、(支払われない)家事の時間が約15時間多い。

    子供のいる男性は子供のいない男性よりも(支払われる)就業時間が約7時間多く、(支払われない)家事の時間も約4時間多い。

    シュヴェーズィッヒ連邦家庭大臣によると、子供がいると、父親は就業時間が増えるが、母親は不本意に就業時間を少なくしなければならないケースが多い。賃金が就業時間の決定要因になっているという。同大臣はここに家族政策・社会政策上の主要問題を指摘する。この決定が女性のその後のキャリア、収入、年金に大きく影響する。従って、父親と母親の平等な分担(家庭労働時間)を促す政策が重要になるという。

    連邦統計局の調査によると、父親の約3分の1、母親の5分の1は、「子供と過ごす時間が十分でない」と考えている。また、就業する父親では、もっと就業時間を長くしたいと思っている人が7%に過ぎないのに対して、働いている母親では28%がもっと就業時間を長くしたいと希望している。

    6歳以下の子供が父親と一緒に過ごす時間は平均で1時間22分間で、11年前より12分長くなった。母親は約3時間で、11年前より13分長い。

    家事の時間は多少少なくなった。台所、掃除、洗濯だけを見ると、男性は平均で週5時間45分で、11年前より19分長くなった。女性は平均で週14時間弱で、11年前(16時間以上)より少なくなった。

2015928日)

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