ミュンヘン在住の「Bio大好きおばさん」にBio情報を紹介していただきます。
ペットボトルは軽くて便利、安くて壊れにくい。ペットボトルは近年世界中で勝ち組商品として登場している。だだし、Bio生産者は飲料水容器として相変わらずガラスを使用している。ガラス瓶は容器の中に他の物質が入る可能性はない。それに比べてペットボトルは容器の中に何か入る事がある。これは紙容器でも同じ。
水の味。水の味については消費者は特に敏感である。水は混じりけなく、水以外の味がしてはならない。もし少し果実の様な甘さがある場合はペットボトルの温度による分解で生じたアセトアルデヒド(Acetaldehyd)の可能性がある。これはプラスチックから飲料の中に入り込んだ物だが、全ての専門家の意見によれば、健康上問題はない。りんごの中には自然にもっと含まれている。甘い炭酸飲料では気がつかないが、水では気がつく。ペットボトルメイカーはアセトアルデヒドが溶け込まないような製造方法を工夫するようになった。
しかしながら、テストマガジンは再三ペットボトルの水の味の変化を指摘している。更に若干プラスチックに似た香りもする。これは商店か家で長時間日向にボトルを置いた事によるかもしれない。
水に含まれるホルモン。環境ホルモンは人間の体の中でホルモンのように働き、それによってホルモンの敏感な均衡を乱す化学物質である。その多くは女性ホルモンのエストロゲンのような働きをする。子供の成長の阻害につながったり、男性の生殖能力を減退させたりする。また前立腺がんや乳がんを発生させたりすると言われている。環境ホルモンとして知られているのはフタラーテ(Phthalate)である。これは柔軟材としてプラスチック、特にPVCに入れられる。またおしゃぶりから溶け出すビスフェノールA(Bisphenol)も環境ホルモンに数えられる。さらに日焼け止めクリームに含まれる化学合成のUVフィルター、重金属カドミウム。
柔軟材はひょっとすると汚染されてペットボトルに含まれているかもしれない。ミネラルウォーターにはペットボトルからのフタラーテが含まれている可能性があることは幾つかの研究が示している。勿論その濃度は規制値をはるかに下回る。この研究では酸味のある飲み物、フルーツジュース、飲むヨーグルトなどは明らかにプラスチックから溶け出したフタラーテが多く含まれている可能性があることを示している。
また、温度の高い場所に長時間放置しておくと、多くの物質が水に溶け出る。ビスフェノールAはペットボトルでは問題にならない。これは例えば哺乳瓶に使われるプラスチック材ポリカーボン製造に用いられる。もうひとつホルモンに影響を与えるかもしれないのは重金属アンチモン(Antimon)である。これはペットボトル製造に触媒として使われる。プラスチックに微量含まれ、溶け出す可能性がある。しかし、今まで測定された値は飲料水の中のアンチモンとして許可されている測定値(1リットル中5ミクログラム)よりはるかに下回る。しかし、この値は重金属のホルモンへの影響は考慮されていない。その毒性だけである。
今まで注意を払われなかったほかの物質がいわゆるホルモンカクテルを作るかも知れない。ペットボトルには幾つかの添加物が含まれていて、それがガス漏れを防ぎ、作りやすく、磨耗し難くしている。
また、製造過程或いはリサイクルの際に汚染されるかもしれない。「柔軟材は原則としてペットボトル製造には使用されていない。また、栓にもフタラーテは使っていない」とFrankfurter-Institut
für Verfahrenstechnik und Verpackung(IVV)は述べている。同研究所の専門家フランツ氏は、「活性ホルモンがボトルから出てくるとは不可能である」と考える。「疑われている化学物質の測定された活性はFaktor(ファクトア)5000であり、純粋なエストロゲンよりずっと少ない。化学物質が容器に多量に混入されていれば見過ごされるはずはない。」
彼はペットボトルは安全な容器と考えている。しかし、2006年に既に多くのミネラルウォーターが容器に詰められる前に活性ホルモンを含んでいる事がつきとめられている。測定された活性ホルモンが健康に害があるかは誰にもわからない。人が一日にどの位の環境ホルモンを取っているかを示すデータは殆どない。例えばPVCの地面が蒸発すれば、それを人は吸い込む。更に多くの食品が大豆エストロゲン質を持っている。
連邦のリスク査定機関であるBundesinstitut
für Risikobewertung(BfR)はミネラルウォーターの中のホルモンに活性があるとは見ていない。従って、消費者はペットボトルのミネラルウォーターをあきらめる必要はない。しかし、同機関はまた「基本的にミネラルウォーターにホルモンの働きがある物質が混入されるべきでない」とも述べている。
容器の物質が食品に混入する値の限度を公的に決めても役に立たない。それは個々の既知の物質に当てはまるだけで、未知の物質から作られるいわゆるカクテルには通用しない。食品の活性ホルモンの許容については定められていない。
消費者は科学者、研究所、当局がいかなる知識を明るみに出すかを待つのみである。それまでは、「一方では運ぶのに軽くて値段も安い、他方では望まない物質が入っているかもしれない」と慎重に検討しなければならない。その上、源泉から湧き出る水に活性ホルモンが含まれているかどうか検査した業者はいない。
不確定という観点からは、消費者は不安に思いながらお腹の中でガラスにしようかプラスチックにしようかと判断するのでなく、自分が美味しいと思い、気分良く飲める水を選ぶべきである。 (2010年9月17日)
電気コンロでの料理
1.
少量の食べ物 ― 大きな鍋?
答えは「ノー」。大きな鍋を使うのは不必要なエネルギー消費。量にあった、出来る限り小さな鍋を選ぶ。
2.
大きなコンロ ― 大きな鍋?
鍋やフライパンがコンロより1~2センチ小さくても沢山のエネルギーが使われずに逃げて行きます。
3.
沢山の水? ― 湯沸かしポットを使う
麺類やたまごをゆでる時は水を湯沸しポットで予め熱して使えば時間と電気とお金を節約できます。
4.
沢山の水? ― 沢山のエネルギーが必要
料理に沢山の水を使えば使うほどエネルギーが必要です。でしたら蒸しなさい。2cmの水量で十分です。
5.
圧力鍋の利用は賢い
2kg以上の量や、長時間の煮物には圧力鍋が好ましい。エネルギーを50%節約できます。 オーブン料理
1.
オーブン料理?
いつも正しい選択というわけではない。ゼンメルなどはトースターに金網を置いて焼く方がずっと速くて効率的、のみならず70%のエネルギー節約。
2.
必要なだけの面積
付属の「下火を内蔵したオーブン仕切り」でオーブンを三分の一小さく出来ます。30%のエネルギー倹約。
3.
予めオーブンを熱しておく必要がある?
特別なこねた生地やフィレなどは予め熱しておく必要があるが、たいがいはその必要はない。20%のエネルギー倹約。
4.
Umlaufは必要?
Ober- und Unterhitze(上火―下火)の代わりにHeiß-
oder Umlauf(熱循環機能)を使えば焼く温度を低めに設定できます。40%のエネルギー倹約。
5.
オーブンに外からの空気は?
無い方がいい。必要以上にオーブンは開閉しない方が良い。開閉のたびに20%のエネルギーが失われる。 (2010年6月21日)
私が最近気に入っているレシピをご紹介します。
材料: 玄米ご飯: 茶碗2杯
玄米(自然食品の店にある)2カップを水でよくすすぎ、炊飯器の白米炊飯の水量より少し多めに水加減して、2時間以上おく。余った玄米ご飯は小分けにして冷凍する。 ピーマン: 赤、グリーン、黄各4分の1個 (みじん切り) 玉ねぎ: 4分の1(みじん切り) ハム : 2枚(刻む) 顆粒ブイヨン(Gemüsebrühe): 少々(なくてもよい) 醤油: 適量 オリーブオイル: 少々
作り方:
1. みじん切りにした玉ねぎ、ピーマンをオリーブオイルで炒める。 2. 玄米ご飯、ハムを加えて、更に炒める。
3. 顆粒ブイヨン、醤油を加えて、一混ぜする。(塩分に気をつける)
好みでパセリを散らす。多くの栄養素が含まれているので健康食。 (2010年5月16日)
2年ぶりに一時帰国して、故郷の町のBio(自然食品)の店で買い物をして、その価格の高さに財布が瞬く間に空になってしまった。また、食品の種類も限られているので、主に野菜だけ、特に冬の葉物を中心に買っていたが、ミュンヘンのBioの野菜の2-3倍の値段だった。同じ位の値段だったのは大根くらい。洋野菜が高いのは仕方がないとしても、人参、ジャガイモ、玉ねぎ等毎日必要な野菜、りんご、レモンがドイツに比べすごく高いと感じた。ビタミンCは蜜柑で取ろうと思って、レモンは滅多に買わなかった。野菜に限って言えば、BioでなくてもドイツのBioの値段と同じくらい。 日本は相変わらずデフレと言われているが、食料品に関しては少しもデフレの実感がなかった。姉達や友人に話しても、そのくらいの価格が当然と思っているので反応は薄かった。 今日は瓶詰めでも手軽に買えるが、私には甘すぎるので、酢漬け牛肉の煮込み(Sauerbraten)の付け合せに出てくる赤キャベツ(Rotkohl)の簡単な自己流の作り方を紹介します。油は全く使っていません。(全てBioの物を使いました。)
赤キャベツ: 4分の1個 なるべく薄くスライスする
りんご(皮をむいたもの): 2分の1個 みじん切り 顆粒ブイヨン: 少々 りんご酢: 適量 (2010年3月1日)
ドイツで売られているBioの砂糖の種類をいくつか紹介します。
Rohrohrzucker: 生の蔗糖。結晶になっているものと精製されたものがある。
Vollrohrzucker: 結晶になっておらず、精製されていない。約 Rohzucker: 精製前の砂糖の塊。小売されていない。食品添加物として使われる。
Weißzucker: 白砂糖。サトウキビあるいは砂糖大根から作られ、精製されている。成分の Braunzucker: ブラウンシュガー。白砂糖をシロップで色付けしたもの。 Puderzucker: 粉砂糖。結晶あるいは生の蔗糖を細かく挽いたもの。 Vanillazucker: バニラを加えた砂糖。 Gelierzucker: 結晶あるいは生の蔗糖にリンゴのペクチンを加えたもの。ジャムを作る時にとろみを付けるのに使う。
Melasse: 糖蜜。砂糖を作る時の副産物。褐色の砂糖シロップ。
Zucker-Raffination: 砂糖精製。茶色の生の砂糖を溶かしてフィルター、遠心分離機にかけて結晶化する工程を繰り返して得られる。最終的にできた物が結晶砂糖(Kristallzucker)で、成分の Rohrzucker: 蔗糖。サトウキビ、砂糖大根から採取される糖。ぶどう糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合した二糖類。サッカローゼ。 Zuckerrübe: 甜菜。砂糖大根。 Bioのサトウキビ栽培 Bioでない農業では殺虫剤を広範囲に使うが、Bio農家は自然の物を使って害虫駆除を行う。 例えば、害虫のひとつは蝶の幼虫で、サトウキビの茎の中の糖分を含んでいる髄質を食べる。そこで、蝶の大敵で、蝶に寄生するハエを使って駆除する。 また、サトウキビ農家は通常、収穫前に広範囲に行われる畑焼きをしない。これはまだ役立つ茎を残しておくためである。その代わりに枝をはらうナイフ(Machete)で注意深くサトウキビの手入れをする。切り取られた葉は肥料となり、土壌が侵食されるのを防ぐ。生き物は影響を受けない。 Bioサトウキビ栽培では、絞られたサトウキビの糸状に残った茎(Bagasse)から肥料が得られる。
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日本の学者達が遺伝子組み替え菜種を見つけた。これは加工用に日本に輸入された菜種が発芽したものである。EUでも加工用に発芽能力を持つ菜種の輸入が許可されている。
日本の遺伝子組み替え技術の反対者が日本国内
菜種は日本では殆んど栽培されず、輸入されている。輸入の 四日市大学のかわたまさはる教授は調査で初めて多年生の菜種を見つけた。「日本の冬はカナダの冬より暖かいため、菜種が生き延びたと見られる。その菜種は藪の中で成長し、遺伝子組み替えの種を撒き散らしたと思われる」と、同教授は報告している。 教授は環境への深刻な影響を懸念している。というのは、この操作された遺伝子は菜種に似た仲間のからし、大根、キャベツと交配する怖れがあるからである。 遺伝子組み替え技術の活動家は2種類の除草剤、すなわちモンサント(Monsanto)社のRoundupとバイエル(Bayer)社のBastaに対して耐性のある菜種を発見した。人工栽培ではこのような変種はない。従って、これは交配によって生まれたとみるべきだという。
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買い物の度に食品添加物表示が気になりませんか。今回はBio食品の添加物の一部を紹介します。 * 良質の食品添加物 Bio食品の中には味覚を良くするために良質の添加物が使われている。EUのエコ規制では自然の香料は許可されているが、Bio食品メーカーはこの自然の香料さえ使用しない場合が多い。 * かんきつ類の果実 クッキーの果物の味はレモンオイルまたはオレンジオイルで得られる。このオイルはBio果実オイルからとる。家庭でクッキーを焼く場合はBioオイルを使うと良い。レシピには「すりおろしたレモンの皮を入れる」と書かれている。 * バニラ
Bio食品にバニラの味がついているときには箱や袋に「本物のバニラ粉末」と表示されている。「バニラエキス」となっていることもある。「自然のバニラ風味」は実の味成分が * いちご Bio食品メーカーはミューズリー(Muesli)には冷凍乾燥させたいちごを混ぜる。それによってすごく良い香りが得られる。いちごのヨーグルトの場合は自然の香りをつけるメーカーもあるが、生のいちごを入れるメーカーもある。 * スモークされた物 箱や袋に「ぶな材によるスモーク(Buchholzrauch)」とか「スモーク(Rauch)」と表示されていれば、その食品は文字通りスモークされている。Bioでないメーカーは食品に液状のスモークを吹きかける。Bioにもこの方法は許可されているが、通常はない。スモーク味はラベルにも表示されている。 * インスタントのブイヨン Bioの野菜ブイヨンのスパイスのきいた「うまみ(Umami)」はイーストエキス(Hefe-Extrakt)」による。このエキスには自然のグルタミンが豊富に含まれている。Bioでないブイヨンの中にはBioでない鶏や牛の味がつけられているが、これはBio料理には使われない。
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ドイツでは、 Bio 農業は世界の食生活を改善する ― 世界食品機構の結論 ― 「Bio 農業は豊かな国々の贅沢ではなく、貧しい国々の食の質と安全に持続的に貢献する」。ローマで開かれた世界食品機構(FAO)はこのように結論付けた。 専門家は Bio 農業の強化を各国政府に求めている。田畑のエコ農業化は土壌の質の改良を促進するからである。とりわけ多様な産物の栽培は Bio への転換を進め、持続的な食品供給を確実にする。さらなるプラス面は、良質の土壌組織が得られると、それによって養分と水分をより良く貯蔵する能力が高まることである。これは気候の変化の点からも重要である。さらに、Bio 農業は二酸化炭素排出量を減らして、気候の変化にポジティブに作用する。 「Bio 農業は開発途上国における食の確保のために重要な役割を担うことができる。Bio 農業は経営資金投入が少なくて済むので、経費を節約でき、生産・加工に多くの人手を提供する。同時に、生産地にも持続して産物を供給でき、小規模な市場参入者にも輸出のチャンスを与えることができる」。これが会議のもう一つの結論だった。
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今回はホーエンハイム大学で行われた第9回エコ栽培科学会議の研究報告をご紹介します。
牛乳の例: ウェールズ、イングランド、スウェーデン、デンマーク、イタリアの研究者が自国の牛乳を比較調査した。5カ国それぞれ5ヶ所でBio牛乳とBioでない牛乳を何回も検査した結果、Bio牛乳はいずれの場合でもαリノール酸が
トマトの例: ポーランドの研究者が5種類のBioトマトとBioでないトマトを栽培して果実を直ちに分析した結果、BioトマトはBioでないトマトに比べて平均して
リンゴの例: ポーランドの研究者はBioとBioでない数種類のリンゴの抗酸化物質含有量を比較した。その結果、BioリンゴはBioでないリンゴの約2倍のフラボノイドを含み、ビタミンC、フェノールも多いことが明らかになった。実験したリンゴの中では、ボスコプ(Boskop)種が一番抗酸化度が高い。しかし、リンゴを低温殺菌すると、抗酸化効果は (2007年7月23日)
オーストラリアのBio農業耕地面積は
オーストラリアの次はアルゼンチン(
市場調査機関によると、世界のBio市場規模は
ドイツでは、農協に所属するBio生産者数が ここに紹介した統計は世界中のBio農地面積に関する研究レポート”The World of Organic Culture – Statistics and Emerging Trends” に基づいています。前述のIFOAMやBio農業研究所(FiBL)、エコロジー農業財団(SÖL)もこのレポートを紹介しています。
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今年のG8サミット(主要国首脳会議)の最重要議題は地球温暖化防止でした。私はロハス(Lifestyles Of Health And Sustainability) にも関心がありますので、今回はこの議題に関してドイツが行っている一つの取り組みを紹介します。 「リサイクルボトルを買って環境保護キャンペーンに参加しよう」という要請に従って、今春、ドイツの何千もの飲料水専門販売業者が参加する「リサイクルボトル環境保護」キャンペーンが始まりました。 キャンペーンの代表者によると、「ディスカウントショップで使い捨てのペットボトルの水を買う人は、リサイクルボトルの地産の水を買う人の2倍の二酸化炭素排出で環境を汚染している」のだそうです。缶入りビールや使い捨てボトルのジュースも同様です。 ドイツ環境支援協会(DUH)の連邦理事であるユルゲン・レッシュ氏は、「私達は環境保護と地球温暖化防止の点からもリサイクルボトルに切り替えるようコミュニティーキャンペーンによって消費者に呼びかけています」と述べています。このキャンペーンの主導団体は同協会のほか、大手飲料水販売業者組合(GFGH)、同小売組合、中小のビール醸造会社、リサイクルボトル市民運動財団(SIM)などです。 皆さん、リサイクルボトルを買って地球温暖化防止に役立ちましょう。
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今年は暖冬で、早くもガに悩まされる季節になりました。今回のテーマはガの正体と予防対策です。 小さな虫が台所のランプの周りを飛んで、一瞬ランプにとまりました。羽は前の方がベージュ色で、後ろの方は銅赤色。近くで見ると美しくさえあります。でも、それはMüsli(ミュースリ)に来るガです。もっと正確に言うと、それは貯蔵食品に取り付くガの幼虫です。このガはMüsliだけでなく、殆んど全ての乾燥食品を好みます。例えば、穀類とその加工品、フルーツティ、カカオ、チョコレート、スパイス、油脂の種、ハーブ、さらにハーブの塩やドライフルーツに至るまで。 予防対策: まず貯蔵品を密閉すること! 香りに誘われて、雌のガが産卵します。新しく孵化した幼虫は髪一本の太さで、どんなに狭い隙間も通って食品容器に入り込みます。ねじが壊れていたり、古くなったプラスチック容器のふたも通ります。入り込まれた食料品の中に残されたくもの糸のようなすじや粉状の糞によって幼虫が通ったことが分かります。
台所へのガの侵入を防ぐには、貯蔵品を密閉容器(ガラスやプラスチック)に入れることです。ここにはガは入ってきません。もし既に買ったものの中に入っていたとしても出てこないので、少なくとも台所にガが増える恐れはありません。いずれにしても食料品は涼しい所に貯蔵しておいた方が良いでしょう。 商店でのパッキングのコントロール ガの予防措置は製粉所や自然食品を扱う大小の店で著しく改善されてきました。しかし、完全に予防できるわけではないので、店でよく注意してください。くもの糸のようなすじは目が慣れていれば直ぐわかります。 気がつかないで買ってしまった後で袋の中にガを見つけたらどうするか。その食品はすばやく捨てた方が良いでしょう。まずいばかりでなく、ガの排泄物や食い荒らした物でアレルギー反応をおこす人が多いのです。ガは袋に湿気を運び、それによって品物がかびやすくなります。貯蔵食品は度々調べる必要がありますし、食品の粉や屑は幼虫の餌になるので、戸棚は定期的に掃除することが大切です。 ガを駆除するのにフェロモン用紙を使うこともできます。これは粘着性のある用紙に雌の匂いをつけたものです。交尾したい雄を誘うので、雄は粘着用紙に捕まって死にます。従って、それ以上は繁殖しません。ただし、これをぶら下げる時は外から雄を誘い込まないように防虫網などを張る必要があります。 私もこの用紙で試してみました。確かにガが集まってきて死んでいましたが、ある程度の効果しかないように思います。実際には、出来るかぎり食品を密閉して、目につきやすい所におき、毎日その辺をガが飛んでいないか注意しています。そして、見つけたガは直ぐに始末しています。お蔭様で、今年は今のところ食品袋を荒らされていません。
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豚肉は栄養価が高い
ドイツ人は年間一人当たり約 豚の飼育方法 従来の方法は大量飼育である。すなわち、人工照明で、藁を敷いていないすのこの床に立たせて糞尿処理を行っていた。そして、母豚のいる場所は大変狭かった。それに対して、Bio飼育方法は適正(後述)であるので、従来の方法で飼育していた小規模農家も次第にすのこの床は使わなくなってきている。 従来の飼育方法と比較して何がBio飼育なのか。まず、屋外の運動場である。母豚には8㎡のスペースがある。有機栽培された、遺伝子組み替えされていない大麦、小麦、えんどう豆などを充分に与えられ、満足いくまで藁や干草で遊んだり、引っかきまわしたりできる。合成アミノ酸や成長を速める添加物の使用はタブーとされている。従って、Bio農家は促成飼育を行わない。 アドレナリンは肉の色を薄くする(肉のうまみ) ストレスホルモンであるアドレナリンは屠殺後の肉質を劣化させ、筋肉の中の物質変化を引き起こす。その結果、肉は色が薄く、弾力が無く、水っぽくなる。PH値が低いので、焼くと縮み、味が無くなる。 また、脂も肉のうちである。「Bio消費者が脂身を好まないのは残念だ」と言うエコ専門家もいる。全く脂のない肉が最良の肉というわけではなく、少し脂の入った肉がうまみを引き出す。Bio肉も従来の肉も新鮮な豚肉はピンクから赤に近く、料理すると柔らかく、ジューシーで香りが良い。脂身は白く、空気にさらしても短時間では色が変わらないものが良い。
0度から2度で冷蔵された肉の賞味期間は包装によって違う。そのまま冷蔵された物は数日、トレイにパックされた物は約 豚肉の加工に使う添加物
例えばソーセージを作る場合、肉屋は腐敗を防ぐために、許容範囲内でNPS(亜硝酸液)を使う。NPSは味を良くし、酸化や腐敗を防ぐため、 適正な豚の飼育 1. 豚は好奇心が強いので、それを満たす気分転換が必要である。社会性のある動物はグループになることを好むため、Bio飼育では単独飼育を禁じている。豚は藁、干草などをひっかきまわすのが好きで、藁の中に埋もれたり、子豚は藁で遊んだりする。
2.
健康な育成に重要なことは母豚と子豚の良い関係である。従って、子豚は最低
3.
ドイツ並びにヨーロッパの動物保護法では、同一国内の移動時間は8時間、その他は 終わりに一言: Bio豚肉の方が味がよいかどうかは科学的に実証されていない。ドイツ連邦食料研究所の肉類専門家であるクラウス・フィッシャー氏によると、それは食べる人の気持ち次第であるという。豚が正しく飼育され、幸福に生きていたならば、その肉はより美味しく思われるのではないか・・・。
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「エコ牛乳には貴重な脂肪が含まれている」ことをカッセル大学の研究者が実証しました。色々な業者の Bio-Milch(有機牛乳)の中には心臓を守るOmega-3脂肪酸が普通の牛乳よりもずっと多く含まれていることを発見したのです。 Bio-Milchは免疫組織を強くする、より活性化されたリノール酸(CLA)も含んでいます。他の研究では、Bio-MilchはビタミンEとβ-カロテンが豊富であることが分かっています。その源は牛の飼料、すなわち牧草と豊富なクローバーにあります。 牛乳を買うときの参考までに(ドイツでの表示に従う) 殺菌方法:
1.
H-Milch:
2.
ESL-Milch(Extended Shelf Life): 保存期間と新鮮さを保つ折衷として生まれた。
3.
Pasteurisierte Milch(低温殺菌ミルク): “homogenisiert“(成分調整)とは: homogenisiert(均質化)されていないBio-Milchは数日経つとRahm(乳脂肪)ができますが、これは牛乳の質の変化であって、ごく自然な現象です。しかし、消費者はこのような変質を好まないため、普通の牛乳では小さなノズルを通して圧力をかけて金属プレートに流す方法をとっています。こうすると、その衝撃で牛乳の中の脂肪球が細かく砕けて乳脂肪ができなくなるのです。 但し、この方法には問題もあります。幾つかの研究では、均質化された牛乳は幼児の牛乳アレルギーを引き起こす可能性があることが指摘されています。 H-Milchには均質化が必要ですが、Bio-Frischmilchではその必要がありません。ビンのBio-Frischmilchは均質化されていません。パックの場合は両方あります。 (参考資料: Bio-Magazin“Schrot und Korn“ )
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